多嚢胞性卵巣と多嚢胞性卵巣症候群
今現在、女性の20%が多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう・PCO)で、その内の30%が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)だと言われているそうですよ。
英語名の”Polycystic Ovary Syndrome”の頭文字をとって、それぞれPCO、PCOSとも呼ばれています。多のう胞性卵巣、多のう胞性卵巣症候群と書かれていることもあります。
多嚢胞性卵巣症候群は不妊の原因にもなりますから、妊娠を望む女性にとっては見過ごせない婦人病のようです。
多嚢胞性卵巣と多嚢胞性卵巣症候群ってどんな病気?
主にホルモンの異常から起こる、排卵障害の一種です。卵巣内の卵胞がある程度までしか育たず、排卵がされないまま卵巣の中にとどまってしまう病気です。
*卵胞とは卵子を入れた袋で、月経から排卵までの間に大きく成長して、直径2~3cmで破裂します。これが排卵です。
卵巣はもともと一定の周期で排卵を繰り返しますが、なんらかの原因で排卵ができなくなると、次第に卵胞が卵巣にたまって、小さな袋(嚢胞)がつまった卵巣になります。
きちんと排卵できないでいると、卵巣の皮がだんだん厚く硬くなって、ますます排卵できない状態になってしまいます。
排卵がない状態になってしまうので、不妊症の原因になってしまうのです。
典型的な多嚢胞性卵巣症候群は、超音波検査で卵巣内に、丸く袋状になった卵胞がネックレス状にいくつも確認されます。
脳下垂体からは女性ホルモンであるLH (黄体化ホルモン)とFSH (卵胞刺激ホルモン)が出て卵巣に働き、卵胞の発育を促しますが、多嚢胞性卵巣症候群では、このLHの分泌が増えてFSHとのバランスの乱れがおこり、卵胞がうまく発育できないようです。
少しややこしいのですが、多嚢胞性卵巣と多嚢胞性卵巣症候群は違います。”多嚢胞性卵巣”の中でも、主に下記の症状がある場合を”多嚢胞性卵巣症候群”と言います。
多嚢胞性卵巣症候群の主な症状
女性ホルモン異常、男性ホルモンの増加などが原因になって、次の症状が出ることがあります。
*生理がたまにしか来ない、大幅に遅れる(生理不順)
*肥満(太ってくる)
*毛深くなる
*にきびができる
*声が低くなる
症候群、とまでいかない多嚢胞性卵巣の場合は、月によって排卵があったりなかったりすることがあるようです。
多嚢胞性卵巣の場合できちんと周期どおり来ていた生理が遅れがちになったり、周期がだんだん延びてきた、など変化があれば、”症候群”へ病気が進んだ可能性があるので一度婦人科を受診することをおすすめします。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療法
多嚢胞性卵巣の場合で、生理が周期どおりきちんと来ていれば、特に治療の必要はありません。管理人の私も多嚢胞性卵巣ですが、毎月28日周期で生理が来てくれているので、今のところ治療はせずに済んでいます。
多嚢胞性卵巣症候群で妊娠を望む場合は、HMG(FCH)-HCG、クロミッド、排卵誘発剤などで排卵をうながします。
ただ、これらの排卵誘発剤にはちょっとこわい副作用もあります。排卵誘発を行うと、卵胞が全部刺激され卵胞が大きく腫れ上がって、卵巣が腫れてしまったり、腹水や胸水(お腹や胸に水がたまる)により呼吸困難になりやすくなるなど、副作用が不安でなかなか治療に踏み出せない人も多くいるようです。
副作用が心配で薬による治療に抵抗があったり、多嚢胞性卵巣症候群を改善するには、自分の体、普段の生活習慣や食生活を一度見直してみることをおすすめしますよ。
夜更かししていないか?甘いものばかり食べていないか?体を冷やしていないか?など、一度自分の普段の生活習慣を見直してみることからはじめてみましょう!
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